コンセプト 9 / 10

# ランタイム ID

アセットが信頼されたマシン間リクエストを行うための、安全な身分証明です。

## ランタイム IDとは？

[コネクタ](https://seekbytes.com/ja/knowledge-base/platform-configuration/connector) や [自動化](https://seekbytes.com/ja/knowledge-base/platform-configuration/automation) が、別のシステムとの通信やプラットフォーム API の自動呼び出しを行うとき、プラットフォームは次の点を安全に確認する必要があります。

- 何がリクエストを行っているか
- それが誰に属しているか
- 何を許可されているか
- そのリクエストを信頼できるか

この安全なマシン ID が **ランタイム ID** です。安全なマシン間通信のために [アセット](https://seekbytes.com/ja/knowledge-base/platform-configuration/asset) へ紐付けられる、認証情報を持つ技術的 ID を指します。

## 重要である理由

[テナント](https://seekbytes.com/ja/knowledge-base/platform-configuration/tenant) は環境を所有しますが、通常、テナント自体が個々の API 呼び出しを行うわけではありません。実行時には、特定のコネクタや自動化が処理を行います。そのため、ランタイム ID は *実際に動作するアセット* へ割り当てる必要があります。

これにより、次のことが可能になります。

- **より強固なセキュリティ** — アセットごとに固有の ID を持たせる
- **アセット単位の権限** — アセットごとに異なるアクセスレベルを設定する
- **アセット単位の監査証跡** — 各リクエストを行ったアセットを正確に特定する
- **安全な失効処理** — 他へ影響を与えず、特定のアセットのアクセスだけを無効化する
- **アセット単位のレート制限** — コンポーネント単位で使用量を制御する
- **環境別のアクセス制御** — 開発、ステージング、本番で異なる認証情報を使用する

## ランタイム IDに含まれる情報

- API キー識別子
- シークレットまたは署名用情報
- スコープまたは権限
- 環境との紐付け（開発、ステージング、本番）
- 有効期限の規則
- 有効状態と使用履歴
- 紐付けられたアセットの種類と ID

## 技術者以外にも重要な理由

コードを書かない利用者にとっても、ランタイム ID は重要です。これは、構築したサービスを保護します。個人事業者が顧客に自動サービスを提供する場合でも、そのサービスはバックグラウンドで安全な認証情報を必要とします。事業者がセキュリティ用語を意識していなくても、プラットフォームが実行時処理の安全な ID を確保します。

## 実例

ITチームが、解決済みインシデントのデータをアセット管理システムへ同期する自動化を作成します。この自動化が CMDB API を安全に呼び出すには認証情報が必要です。その特定の自動化に紐付けられた認証情報が、 **ランタイム ID** を構成します。

後からプロビジョニング用ワークフローのために2つ目の自動化を追加する場合、その自動化には別個のランタイム ID が割り当てられます。これにより、きめ細かなセキュリティと監査可能性が維持されます。

## ランタイム IDではないもの

ランタイム ID は、人が使用するログイン情報（ユーザーアカウント）ではありません。組織を表すテナントとも異なり、単なる無作為なパスワードでもありません。アセットが実行時に安全な認証済みリクエストを行うために使用する、 *マシンレベルの ID* です。

### 比喩による解説

テナントが会社、アセットが従業員なら、ランタイム ID は従業員の安全な入館証です。許可された扉を通り、承認された作業を行うために使います。従業員ごとに、それぞれのアクセスレベルを持つ入館証が発行されます。

### 定義

ランタイム ID：安全なマシン間通信のためにアセットへ紐付けられる、認証情報を持つ技術的 ID。

[前へ 接続](https://seekbytes.com/ja/knowledge-base/platform-configuration/connection) [次へ エージェント機能](https://seekbytes.com/ja/knowledge-base/platform-configuration/agentic-capability)

---
Source: https://seekbytes.com/ja/knowledge-base/platform-configuration/runtime-identity
